凡人こそ空気を読んではいけない
最初に簡単に言ってしまえば、「徹底的に空気を読まない」ということになる。周りから見たら、イタいこと、異常なこと、理解できないようなことでも、自分がやりたいことでも、自分がやりたいようにやる。凡人が空気を読んでしまったら、本当に「空気」になってしまう。「空気」は果たして幸せだろうか?何かを達成できるだろうか?
格闘家・青木真也さん著「空気を読んではいけない」にめちゃくちゃシビレました。
『凡人が空気を読んでしまったら、本当に「空気」になってしまう』という言葉が特にグッときます。
群れることなく自分の信念を貫き通し、世界ライト級王者の座に登り詰めた青木さん。
心に訴えかけてくる言葉がたくさんあったので、エッセンスを抽出していきます。
人間関係を始末する
自分の人生を生きたいのならば、群れてはいけない。僕には生まれてから友達と呼べる人間は一人もいない。上下関係も無視してきた。食事、接待、人付き合い。その一切を断ち切って孤独を選ぶことが大きな結果と、自分なりの幸せを得ることにつながる。
凡人であればあるほど群れてはいけない、と青木さんは主張します。
生まれ持った才能やセンスがないのなら、無駄なことに時間を費やすべきではないのです。全くもって同感。
「付き合い悪いなぁ」
— わたぽん(伊藤渉)@はてなブログ (@ponwatapon) 2017年10月11日
そう言って周りの人は去っていくけど、くだらない飲み会や馴れ合いのために貴重な時間とお金をムダにしてはいけない。
有限な人生の中で「なにが一番大切か」をよく考えて、自分の時間とお金を投資したいものです。
「一切の人間関係」を断ち切るのは難しいけど、自分を成長させてくれない停滞した人脈を捨てることはできそうですよね。
いつまでも地元の仲間とダラダラつるんでいたり、なあなあの関係を続けているのなら、思い切って断ち切ってみる。
こうして作った時間を、人生で本当に大切なこと(仕事、自己投資etc...)に費やしてみる。
思わずハッとさせられました。時間は有限なのだから、考えて使わなきゃダメだ。
欲望を整理する
うまいものを食べたい。カッコいい車に乗りたい。いい女と付き合いたい。口では熱い夢を語りながら、あれもこれもと欲望が散らかっている人間が多い。何が要らないかを決めることが大切だ。欲を整理できない人間に、何かを達成することはできない。
- 高い年収を稼ぎたい
- カッコいい車や広い家が欲しい
- 女の子にチヤホヤされたい
欲望に支配されている人が、何かを得ることはありません。結局すべてが手の平からこぼれ落ちていくのです。
もしも本当に強くなって格闘技一本で食べていきたいならば、エネルギーを投下すべきところは間違いなく格闘技だけだ。それ以外に費やす時間とお金は無駄遣いでしかない。
ある意味、不要なものを持たない"ミニマリスト"だと思いました。ノイズや情報が溢れかえっている現代では、自分の欲望を整理することがやはり大切なんですね。メモメモ...。
関連記事:ミニマリストになろうと思ってる / ぼくたちにもうモノは必要ない - れーぞん・でーとる
一人で生きていくためのサバイバル能力の養い方
フリーランスは保証もなく不安定な立場とよく言われるが、実は不況に一番強いと思っている。組織にぶら下がることなく、安定を捨ててこそ、本物の強さが得られる。
「大企業に入れば安泰、フリーランスは不安定」と、皆口を揃えて言います。本当にそうなんでしょうか?
青木さん曰く、フリーランスこそ最強。誰かに依存することなく、自分の手で人生のハンドルを握っているからです。
本当の安定は組織にしがみつくことではなく、あえて不安定に飛び込み、成長し続けることで得られるのです。
「成長し続けることこそ、真の安定である」と気づかされました。
他人の「幸せ」に乗らない
自分にとって幸せは何か、はっきりと言える人はどれくらいいるだろう。誰かと同じような夢をただ口にして、他人の幸せの基準に合わせていては、いつまで経っても、自分の人生を生きることはできない。誰がなんと言おうが自分がよければそれでいい。
今の日本は不況にあえいでいます。同じ会社で普通に働き続けても、給料がぐんぐん上がることは期待できそうにありません。
そんな時代だからこそ、他人の幸せの基準に乗ってはいけない。元2ch管理人・ひろゆき氏の提案と似ています。
- 周りに自慢するために高い車を買う
- 友達に合わせて高級アクセサリーを買い漁る
- 親に言われるまま結婚に踏み切る
作られた"幸せ像"にとらわれ浪費し続けても、いずれ限界はやってきます。
けど実際は、自分が良ければ問題ないのです。他人の人生を生きないためにも、自分にとっての"幸せの形"を見つけましょう。
おわりに:凡人こそ空気を読んではいけない
多くの人は他人の目ばかり気にして、必要のないストレスを自らつくり出しているように見える。隣の芝生が青く見えてしまって、何が「自分にとっての幸せ」なのかぼやけてしまっていないだろうか?
凡人こそ空気を読まず、自分の足で生きていかねばならない。そう気づかせてくれる超絶いい本でした。
めっちゃオススメ。