【2018】マジで読まなきゃ損する大学生におすすめの本20選
「大学生活が面白くない・・・」
「このままダラダラと毎日を過ごして、社会人になるのだろうか・・・」
そう考えていた大学生の自分を変えたのは、一冊の本でした。悩んだ時、人生に迷った時、いつも読書に助けられて来ました。
ただ、 読書は最大の自己投資と言うけれども「一体どんな本を読めばいいのか分からない!」という人は多いかと思います。ぼく自身がそうだったように。
この記事では、大学生におすすめの本20選を全力でまとめました。ジャンル分けしたので悩みに応じて読んでも、かたっぱしから読んでもOK!
役立つ本を読むことで、より充実した大学生活を送ってほしいと心から願っています。
- 1.まず初めに読みたい「読書」に関する1冊
- 2. 「人生」に迷った時に読む5冊
- 3. 新しい現代の「働き方」を知る2冊
- 4. より良い人生を送るための「お金」の知識を学べる3冊
- 5. 心震える熱い「生き方」を知る本5冊
- 6. ページをめくる手が止まらないほど面白い小説4冊
- おわりに
- おすすめの記事
1.まず初めに読みたい「読書」に関する1冊
1-1. レバレッジ・リーディング / 本田直之
なぜ「速読」より「多読」なのか?
1日1冊のビジネス書を効率的・戦略的に読みこなす投資としての読書法 訓練不要であなたの思考が劇的に変わる
読書が苦手な人や、これから読書を始める人にまず読んでほしい一冊。
これを読めば、
- 多読のメリット
- どのように多読するのか
- どのような本を選ぶべきか
が分かり、読書に効率がめちゃくちゃ上がります。
一冊の本には著者の人生が丸ごと詰まっていて、たった1500円でノウハウや知恵を吸収できます。これ以上の自己投資はありません。ホントに。
「レバレッジ・リーディング」では、いかに読書を人生に役立てるか、いかに自分の体に取り込むかが網羅されているのでぜひ実践に移して、効率よく大量の本を読んでみてください。
関連記事:1500円の本代を15万円にする多読のすすめ | レバレッジ・リーディング
2. 「人生」に迷った時に読む5冊
2-1. ゼロ / 堀江貴文
堀江貴文はなぜ、逮捕され、すべてを失っても、希望を捨てないのか?
ふたたび「ゼロ」となって、なにかを演じる必要もなくなった堀江氏がはじめて素直に、ありのままの心で語る、「働くこと」の意味と、そこから生まれる「希望」について。
実業家・堀江貴文が出所後、初めて出版した著書。"時代の寵児"と呼ばれた男がどん底に落ち、全てを失った当時の心境を赤裸々に綴っています。
経歴や過去と絡めつつ、ホリエモンは決して特別に人間でないと何度も書かれています。ヒッチハイクやプログラミングを通して、「ゼロ」の状態から少しずつ1を足していき、成功を収めただけなのです。
ぼくが「ゼロ」を読んでからヒッチハイクに挑戦したように、彼の刺激的な言葉は、良い意味で人生を変えてくれます。これから何かを始めようとしている人、やりたいことがある人にこそ読んでほしい一冊です。
関連記事:堀江貴文「ゼロ」を読んだ。魂が震えた。
2-2. ストレングス・ファインダー / トム・ラス
「強みの活かし方」が資質ごとにわかる!進化したウェブテストのアクセスコード付き。
簡単なWebテストを通して隠された5つの強みを発掘し、キャリア選択や人生に活かせる一冊。
自分がなにをやりたいのか、どんな仕事に向いてるのか、分からない人は多いです。ストレングスファインダーを使えば適性や長所が丸わかりなので、特に就活生にオススメ!
資質ごとに"行動のアイデア"が書かれており、実践に移せば人生を変えることができるでしょう。結構当たるので、一度試してみると面白いです。
関連記事:就活生におすすめ!ストレングスファインダーで5つの強みを調べてみた
2-3. 自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと / 四角大輔
20代は捨て。今後の自分にプラスにならないと思ったものは、潔く捨てればいい。
捨てれば捨てるほど、視界と思考からノイズが取り除かれ、本当にやりたいことが明らかになる。
自分らしさを取り戻していく。集中力が高まり、本当の能力が引き出される。
組織に縛れることなく、自由な生き方を手に入れるための具体的な方法がわかる本。
会社を辞め、ニュージーランドで半自給自足生活を実践する四角大輔の著書。ミニマリスト的視点に立ち、20代はどのように生きるべきか、鋭い文章で詩的に描かれています。
- 視界にある"ノイズ"を捨てる
- "生活レベルの向上"という発想を捨てる
- "なじみ"を捨てる
といったように50項目に分けられているので、自分の悩みに合わせて読んでみるのが良いかと。
人生で本当に大切なものは何か、それを守るためには何を捨てるべきか。進路選択を間近に控える就活生はもちろん、生き方に悩む20代にオススメです。
関連記事:絶対に読むべし!『自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと』
2-4. 嫌われる勇気 / 岸見一郎
本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。
欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。
この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?もしくは、なにも変わらないのか…。
さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう―。
有名な心理学本。青年と哲人の対話を通して、アドラー心理学の基礎と過去にとらわれない新しい生き方を提唱してくれます。
他人に嫌われるんじゃないか、失敗するんじゃないかと恐れていた時に読み、視界がパッと開けました。「どうすれば幸せになれるのか」がテーマなので、現代人にとっては1番刺さるかと。
世間の目を気にして行動できなかったり、過去のトラウマを引きずって前に進めない人は多いですよね。そんなあなたこそ「嫌われる勇気」を持ち、人生を良き方向に変えてほしいです。
2-5. 筋トレが最強のソリューションである / Testosterone(テストステロン)
自身も筋トレ中心の生活で40キロのダイエットに成功した"マッチョ社長"Testosteroneが あなたの悩みを吹き飛ばす革新的ソリューションを提供する1冊。
「全ての悩みは筋トレで解決できる!」をテーマに書かれた一冊。
ふざけているようにも思えますが、しっかり科学的根拠や栄養学によって証明されています。筋トレで気分を爆上げする成分を分泌させ、人生を好転させるというわけ。
この本に触発されてぼくも最近ジムに通っているのですが、笑っちゃうくらいストレスフリーに、ポジティブに毎日過ごせるようになりました(笑)。悩んだ時はこいつを読んで、筋トレしてみるといいでしょう。
3. 新しい現代の「働き方」を知る2冊
3-1. 未来の働き方を考えよう / ちきりん
変化を恐れて過去にしがみつくのではなく、変化を前向きに受けとめ、新しい時代の可能性を楽しもうとする姿勢が、時代の変わり目には重要です。
社会が激変する次の10年を楽しくワクワク生き抜くために!
現代は「AIが人間の仕事が奪う」だの「銀行は衰退する」だの、変化の激しい時代。どんな仕事を選べばいいのか、どんな人生を歩めばいいのか、不安な人も多い。
月間200万PV越えの人気ブロガー・ちきりんの本を読めば、社会で起きている変化に気付き、未来は悲観すべきものではなく楽しむものだと分かるはずです。
世の中の流れがざっくり理解できるので、特に就活生は絶対読むべき。就職はもちろん、人生設計や日々の暮らしに大いに役立ちます。内容に比べて文章は平易で読みやすいので、ぜひどうぞ。
3-2. 多動力 / 堀江貴文
すべての産業が「水平分業型モデル」となり、結果〝タテの壁〟が溶けていく。 この、かつてない時代に求められるのは、各業界を軽やかに越えていく「越境者」だ。
そして、「越境者」に最も必要な能力が、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる 「多動力」なのだ。
実業家・堀江貴文のベストセラー本。グローバル化とIT化が進み、産業間の"タテの壁"が溶けた現代で必要とされる"多動力"について書かれています。
「40年間同じ会社に勤め上げる」ことが常識と思っていたぼくにとっては、目から鱗でした。"多動力"を持って複数の仕事を並行してこなすことが、これからのスタンダードな働き方になるのです。
ホリエモン本愛読者にとっては似たような内容ですが、大きな見出しで、新たな情報が多く盛り込まれているので読みやすいかと。これを読むのと読まないのとでは、社会や企業の見え方、理想の働き方が大きく変わってくるはずです。
4. より良い人生を送るための「お金」の知識を学べる3冊
4-1. 働く君に伝えたいお金の教養 / 出口治明
20代の新しいお金づきあい入門!お金の不安に支配されたまま、あと60年生きるつもりですか?5つの講義で、一生使える「お金」の教養を手にしよう!
世界一シンプルな財産管理術、アマでもできる投資法、20代の保険選びの鉄則、親と相続について話すときのポイントなど…後悔しないための知恵が満載!
ライフネット生命創業者・出口治明のマネー本。大学生、新社会人が抱える人生やお金の不安を解き明かしてくれます。
経済不況、就職氷河期、ブラック企業。将来を悲観し、不安に思う人は多いはずです。にも関わらず、学校では"経済"や"お金"について教えてはくれない。
この本を読めば、事実とデータに参照しながら、初心者でもお金の常識を1から学ぶことができます。資産形成から保険、貯蓄から投資に至るまで。お金とは一生付き合っていくものなので、20代のうちに一読をオススメします。
4-2. インベスターZ / 三田紀房
お金って何だ? 創立130年の超進学校・道塾学園に、トップで合格した財前孝史。入学式翌日に、財前に明かされた学園の秘密。各学年成績トップ6人のみが参加する「投資部」が存在するのだ。
彼らの使命は3000億を運用し、8%以上の利回りを生み出すこと。それゆえ日本最高水準の教育設備を誇る道塾学園は学費が無料だった!
「ドラゴン桜」の著者・三田紀房の描く投資漫画。投資初心者はもちろん、お金や経済を知りたい時に読んでほしい。
基本的なマネーリテラシーだけでなく、就活のコツや経営ノウハウ、人生で成功するための方法まで網羅されています。サクッと読めるので超オススメ!
実在する実業家や企業が出てきたり、ちょっとしたSF要素があったり、熱いストーリー展開があったりとシンプルに漫画としても面白いです。Kindleなら定期的に激安セールをしてるので、タイミングを見計らってどうぞ!
4-3. なめらかなお金がめぐる社会 / 家入一真
「お金がすべて」の社会のその先に。 クラウドファンディング、恩送りの社会。 資本主義のアップデートが始まる。
今、家入一真が伝えたい、新しいお金、経済の姿。
CAMPFIRE創業者・家入一真のマネー本。クラウドファンディングや仮想通貨を始めとする多様なお金の形が存在する現代における、新たな生き方とコミュニティのあり方を提案する一冊。
前半では経済的に豊かになったことで可能になった新たな生き方・働き方を、後半では「小さな経済圏」を実現するインフラとしてのCAMPFIREの未来が描かれています。閉塞感を感じさせる現代に明るい希望を感じさせてくれるので、良い意味で肩の力が抜けるかと。
"お金"の本質ではなく、未来を学ぶことに適してます。独自の視点から優しく書かれているので、人生に息苦しさを感じる人、新たな価値観に触れたい人にオススメ。
5. 心震える熱い「生き方」を知る本5冊
5-1. 我が闘争 / 堀江貴文
九州の田舎から東大進学を機に上京し、23歳で起業。以来、世間の注目を浴び続けた時代の寵児は、やがて「生意気な拝金主義者」というレッテルを貼られ、挙げ句の果てに、突然の逮捕で奈落の底へ―。
返り血を浴びても世間の常識に立ち向かい、“敵”が巨大権力であっても、納得できなければ迷わず闘い続けてきた著者の孤独と渇望の半生。
実業家・堀江貴文の自伝本。出る杭は打たれる日本社会で、孤独に戦ってきた男の半生を綴る一冊。
福岡の田舎町に生まれ、親元から離れたい一心で東大に合格し、一夜にして全てを手に入れ、やがて失ったホリエモン。壮大なフィクションかのような人生がとにかく面白く、"やりたいこと"を追求し続ける姿勢には憧れさえ覚えます。
ただの田舎者の少年がいかに富を気づき、いかに成功したのか。大学生の内に読めば、自分の人生と照らし合わせながら楽しむことができるかと思います。
5-2. 裸でも生きる / 山口絵里子
途上国発ブランド「マザーハウス」の創業者兼デザイナーの軌跡を綴ったノンフィクション。
等身大で飾らない著者の言葉に、読者から「人生を見つめ直した」「夢へ一歩踏み出した」などの声が寄せられた、心に響く一冊です。
バングラデシュへ単身乗り込み、ファッションブランドを立ち上げた社会起業家・山口絵里子の自伝本。
周りに馬鹿にされ、たとえ全てを失い裸になったとしても、自分の道を生き続ける。強い信念を掲げ、アジア最貧国バングラデシュで奮闘する姿と行動力に圧倒され、勇気を貰えます。
「なぜ恵まれた環境にいるにも関わらず、やりたいことをやらないのか」という言葉にはシビれました。利益を上げつつ社会に貢献する「社会起業家」という職業はまだまだ世間では知られてませんが、読んでみると視野が広がるかと思います。
5-3. 自分の中に毒を持て / 岡本太郎
あたりまえの人間なんて屁の役にも立ちゃしない。いつも興奮と喜びに満ちた自分になる。
日本を代表する芸術家・岡本太郎が亡くなる3年前に残した著作。世間に流されて生きる人々に対する叱咤激励のメッセージを込めたエッセイです。
自分の人生を生きるためには常に自分と戦い、殺し続けること。著者の熱い人生哲学と、無条件であり続けた生き様にただただ圧倒されます。こんなに熱く、魂のこもった本は読んだことがない...。
初めて読んで頭に雷が落ちて以来、挫けそうになった時に読み返しては、自分自身を奮い立たせるようにしています。やりたいことをやる勇気がない時、人生に迷った時にどうぞ!1番オススメです、間違いなく。
関連記事:岡本太郎「自分の中に毒を持て」が人生のバイブルだった。
5-4. 青春を山に賭けて / 植村直己
「五大陸の最高峰を踏んだ登山家」としてその名を世界に知らしめた植村直己。戦後日本が生んだ最大の探検家の若き日々の記録。
五大陸最高峰登攀を始め数々の偉業を成し遂げた、戦後日本を代表する探検家・植村直己の自叙伝。明治大学山岳部に無理やり入部させられ、だんだんと山に魅せられていく青春時代が赤裸々に語られています。
読む前は"登山"に興味はなかったのですが、理想を追い求める姿勢と夢を叶え続ける行動力に目頭が熱くなりました。他人にバカにされても、自分のやりたいことをやり続ける人はカッコいいです、やっぱり。
偉人と呼ばれる人でも始めは普通の人で、少しずつ成功体験を積み重ね、少しずつ高みを近づいていくのです。生涯を通して旅に生き、冒険に生きた著者から得るものは多くあるはず!
5-5. 旅をする木 / 星野道夫
広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカ。1978年に初めて降り立った時から、その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様を写真に撮る日々。
その中で出会ったアラスカ先住民族の人々や開拓時代にやってきた白人たちの生と死が隣り合わせの生活を、静かでかつ味わい深い言葉で綴る33篇を収録。
動物写真家・星野道夫がアラスカでの暮らしと想いを綴ったエッセイ。
地球の"ラストフロンティア"と呼ばれるアラスカ。大地と氷河が織りなす自然世界の情景が想起され、著者の人生哲学から滲み出る優しい言葉たちが心に染み入り、普段感じることのない「生」を実感して穏やかな気持ちになれます。
生きることに疲れた時、死にたいと思った時、考えが煮詰まった時に読むと心がスッキリするかと。情報が溢れ、何かと生きづらくなった現代を生きる若者にこそ読んで欲しい一冊です。
6. ページをめくる手が止まらないほど面白い小説4冊
6-1. 四畳半神話大系 / 森見登美彦
私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。
悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!
さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。
森見登美彦が描く、腐れ大学生たちの京都を舞台にした青春小説。
主人公が大学生なので親近感が湧きますし、純文学とエンターテイメントをミックスしたような文体がクセになります。「もし別のサークルに入っていたら、違った青春を送っていたのでは?」という発想も秀逸そのもの。
お洒落とおふざけで彩られた京都の街と、個性的で憎めないキャラクター、眩しいほどの青春群像劇!何も考えず、とにかく笑いたい時にどうぞ!
6-2. 坂の上の雲 / 司馬遼太郎
日露戦争を勝利に導いた秋山好古・真之兄弟。俳句改革に命をかけた正岡子規。
伊予松山出身の3人を中心に、明治という時代の明暗と、近代国家誕生にかけた人々の姿を描く、不滅の国民文学。全8巻。
開国期を迎える明治初期日本を駆け抜けた3人の男と日露戦争を、繊細な人物描写と当時の時代背景と共に描く歴史小説。
約100年前、国家と個人の利益が合致し、誰もが立身出世を目指した時代。名を上げるため、祖国を守るために奔走する男たちの生き様に感動し、我々日本人が失った不屈の精神に気付かされます。読み物としても面白いですし、彼らの人生観には学ぶべき点が多くあります。
歴史小説でありながらドラマティックに熱く描かれているので、歴史が苦手な方でも十分楽しめるはず。個人的には、日露戦争にて世界最強のコサック騎兵を破った秋山好古に、人生のヒントを多く貰いました。
関連記事:日本騎兵の父・秋山好古のシビれる名言7選 | 坂の上の雲
6-3. 深夜特急 / 沢木耕太郎
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く―。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。
途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや…。
1年以上にわたるユーラシア放浪が、今始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ。
インドからイギリスまで陸路で旅した沢木耕太郎の旅行記にして、言わずと知れたバックパッカーのバイブル。
生き生きとした情景描写と、限りなく自由な放浪の旅。「深夜特急」を読んで今までどれだけの人が海外旅行に魅せられたのか分からないほど、魅力と魔力を秘めた作品です。ぼくもその一人で、読み終わってからすぐ台湾とカンボジアに行きました(笑)
手に汗握るマカオでの博打シーンや、インドでの退廃的な日々があまりに面白く、実際に旅をしているようにすら錯覚してしまいます。退屈な毎日を送っている人や、現実逃避したい人にオススメ!
6-4. 永遠のゼロ / 百田尚樹
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。
そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。
天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくるーー。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。
太平洋戦争期、神風特攻隊員として命を落とした祖父・宮部久蔵をめぐる歴史小説。
80年という時が経ち戦争の記憶が薄れつつある中で、当時の人々が何を考え、何を想い、何を失ったのか。決して忘れてはならない過ちが、日本人の教訓が、戦争の悲惨さが描かれています。
個人的には祖父に関する衝撃の事実を知り、怠惰な毎日を送る主人公が気持ちを入れ替えるシーンが印象的でした。今の恵まれた生活が過去の多くの命の上に成り立ち、命の儚さと自分のやるべきことに気づかせてくれる名著です。
おわりに
読書とは面白いもので、自分の人生の方向を少しだけ動かす力を持っています。気になる本はどんどん読んで、より有意義な大学生活を送ってみてくださいね!
ぼく自身「ゼロ」に背中を押され東京から屋久島までヒッチハイクし、「深夜特急」に触発され海外バックパッカーになり、「筋トレが最強のソリューションである」を読んでジムに通い始めたわけですから、影響されすぎではありますが。
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